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THEM

今回はAmazonプライムの全10話のドラマ「THEM」の紹介です。
この記事を書くにあたって、TEHMの評判を少し調べましたが、そこそこの不評であることに驚きました。私はとても良い作品だと思ったからです。

まず、この作品を知らない方はとても多いと思うので、公式作品紹介を記載しておきます。

本作は、アメリカに根深く残る闇を探るシリーズ作品。1950年代、ある黒人一家がノースカロライナから白人ばかりが住むロサンゼルスへ引っ越してきた。閑静な住宅街を舞台に、悪質な警察や隣人、そしてこの世のものではない何者かの恐怖に追い詰められ、一家は破滅へと向かう。字幕版は現在配信中。吹替版は7/23より配信開始。

https://www.amazon.co.jp/dp/B091XYC118

ジャンルはホラーと言えます。
ただ、詳しく作品の成分を書いてみると下記のような感じでしょうか。
(勝手に私がつけてます)

サスペンス:20%
ミステリー:10%
サイコ  :20%
スリラー :30%
ホラー  :10%
ドラマ  :10%

言葉の意味は下記を参考にしてください。
https://www.tetsugakuman.com/entry/big-category3

普通は40%くらいは、どれかに寄ってきます。
例えば、アカデミー脚本賞を受賞した『ゲット・アウト』は、サイコとスリラーで70%、ドラマで30%くらいと言えます。
本作『THEM』は色々な要素が入っちゃってるので、ホラーの中でも細分化したときのジャンルがどれに当たるか、端的に言えないです。
たぶんヒットしてない理由は、こういうところなのかなと思います。

ただ、私はとてもおもしろくこの作品を最後まで鑑賞しました。
以下に魅力を3点挙げて、解説をします。

魅力1:荒唐無稽に見えて、実は話の筋が通っている

この作品を分かりづらくしている要素の一つが、超常的な何者かが出てきてしまうことです。
「黒人差別のリアルを描くのなら、これはやらなかったほうがいいのでは?」…と私も見ている途中には思いました。

しかし、最後まで見るとちゃんと作品内で効果的な役割になっていることがわかります。
ネタバレを避けて、ほのめかす程度だけで表現すると、黒人差別問題の敵は差別する白人だけではなく、黒人が自身のことをどう考えているか…という問題でもあるということです。

設定も荒唐無稽に見えて、ちゃんと説明されています。
超常的な何かや霊的な何か出てくる映画によくある、なんでもありの設定ではなくて『THEM』に出てくる超常的な者には出来ることが限られています。

見ている途中は、「うわ…何でもありじゃないかコイツ」と思えてしまうかもしれませんが、ちょっと我慢して見続けてみてください。

魅力2:とにかくハラハラして目が離せない

本当に「ハラハラ」という感じです。怖いことが起きるからハラハラってのもありますが、単純に主人公たち家族が何をやらかしてしまうのか、ハラハラして目が離せません。

皆さんは作品を見ていて「なんでこの登場人物は、こんなことやっちゃうの!?」と感じたことがあると思います。
通常は、こういうことを鑑賞者に思わせてしまうことは割と作品の失敗であることが多いのですが、本作は違います。
なぜなら、「なぜこんなことを」の理由が後々になって分かるからです。

そういうことがあった上で、今の状況なんだったら夫に対しての異常な行動も、そりゃそうしたくもなるかもな…と後で納得できたりします。
(まあ、納得できないこともありますが些細なことです。)

魅力3:ホラーの中だからこその笑いがある

大場つぐみ、小畑健『バクマン』より

ホラーと笑いというのは、相反するものであるように見えて、実はとても相性がいいものです。
多くのホラー映画には笑えるシーンがたくさんあります。

映画の話ではないですが、ホラーの中の笑いについて会話をしている記事がありましたので、下記も興味があればご参照ください。
【その1】“笑いと恐怖は紙一重”!? 「悪の教典」の貴志祐介が書き下ろした新作「雀蜂」の中身とは!?


『THEM』には
夫が汗をかきながら、明らかに異常な様子で桃のパイを食べているシーンだとか、
女性が「I see you(私はあなたが見える)」と連呼するだけで苦しむ、変なおじさんのシーンだとか、
・・・冷静に見ると、笑えてくるようなシーンがあって面白いです。

以上、『THEM』の魅力を紹介しました。
Amazonプライムはプライムビデオ以外の特典があり、契約している人も多いと思うので、見てみてはいかがでしょうか。

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