
阿刀田高が強く薦める推理小説
初めて読む推理小説でした。著者はヴァン・ダイン。この本は阿刀田高が強く薦めていたので読んでみました。
終盤から急激におもしろくなる
文庫本で459ページの本ですが、380ページの辺りから急におもしろくなります。逆に言えば379ページまでは退屈でたまりませんでした。ストーリーに関することをここで書いちゃったら読むときおもしろくなくなると思うので書きませんが、読む価値はあると思います。379ページ分の退屈な時間があるからこそ味わえるおもしろさがあるかもしれません。
今の小説は最初から最後までおもしろく作られているのが凄いと気付かされる
こういう小説を読むと、今の小説が最初から最後までおもしろくて凄いなと思えます。ただそれが「良いか」はわかりません。刺激を楽しめる人生よりも、退屈を楽しめる人生のほうが幸福なものなのかもしれませんから。