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そして父になる

深読みPoint! 福山雅治の使い方がうまい! パブリックイメージを巧みに利用

すべてを持っている男と言えば、福山雅治の名を挙げる人も多いのではないでしょうか。

名声。 この世のすべてを手に入れた男…とまではいかなくても、顔がカッコいいし、身長181cmだし、歌うまいし、ラジオでトークもできるし、俳優として演技もできる。…チートですね。たとえ福山雅治が異常な性癖を持ってたとしても、釣り合いが取れないほどのバランスで 総合的にスペック が高い男だと言っていいと思います。

しかし そんな福山雅治ですので、我々は勝手に「仕事できる人過ぎて、ちょっと冷徹な人なんじゃないの?」という疑いを抱くこともあるでしょう。(だって、釣り合いが取れないから)
『そして父になる』は、冷徹な一面を持っていそうな福山雅治のパブリックイメージを巧みに利用した映画なのです。

深読みPoint! リリーフランキーの使い方もうまい!

福山雅治だけではなく、リリーフランキーのパブリックイメージも巧く利用しています。
パブリックイメージを利用することの効果としては、登場人物のキャラクター描写に長い時間を割かなくてよいことです。

映画を見ていれば 容易に、世間的には「できる男」の福山雅治 VS だらしない印象のリリーフランキー という構図が頭の中に入っていきます。見ていると自然とリリーフランキー演じる 斎木雄大 に好感を持ち、 福山雅治 演じる野々宮良多のことを顔は良いけど嫌な奴だなと思うようになるのです。

家族とは何か

ただ、この映画は上に書いたような福山雅治の家族とリリーフランキーの家族の対比構造だけでは語れません。 それぞれの家族の中の夫婦、兄弟だけではなく、取り違えの原因を作った看護師とその子どもに至るまで、登場する殆ど人物の内面の深いところまで描いているので気が抜けません。日本が誇る名監督の名作だと思います。

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