本・漫画レビュー

錯覚の科学

注意力テストの動画

上の動画(注意力のテスト)をみて、白い服を着ているグループがボールをパスする回数を注意深く数えてみてください。
本書は様々な「錯覚」について書かれています。なかでも「思い込みの錯覚」について語り、人はどれだけ「わかったつもりでいるものか」ということを実験結果をもとにした科学的な視点から解説していきます。

モーツァルトを聴くと頭が良くなる…は本当か?

モーツァルトに代表されるクラシック音楽を聴くと頭が良くなる主張を「モーツァルト効果」と呼びます。
他にも「サブリミナル効果」「セックスで若返る説」「脳トレ」等々、世の中には様々な「科学的実験」に基づいた説が主張されています。本書はこうした説について、実験に妥当性がなく信憑性が無いにもかかわらず定説になっていると、「錯覚」の観点で語っていきます。本記事の冒頭に挙げた 動画もそうしたことを実験した内容です。 完全に視界に入っており、目線が対象に焦点が当たっていたとしも、人は予期せぬものを見過ごしてしまうことがあります。

私自身、上の4つすべて信じていたので、少し裏切られた気分です(そしてまだ少し信じている。)一つ分かることは「科学的実験」で明らかになったとされることも実際には疑う余地のあることだということです。

本書の論拠も、 実験結果をもとにしています。もちろん然るべき考察と手順を踏んで考えられた実験なのではあろうが、この本に書かれていることもまた、数多あるこれが正しいとする主張の中の一つなのです。「サブリミナル効果」「セックスで若返る説」が否定されたというよりは、それを証明するのは不可能だし、そんな事実はないというだけです。

自分の判断に「錯覚が関わっていないか?」 を疑う視点を持とう

月並みな意見になっちゃいますが、結局「何を信じるか」は自分が決めることです。ただ、その自分の判断に「錯覚が関わっていないか?」を疑うことは非常に重要です。そうした観点を持つことができるようになれば、本書を読んで得るものとして十分ではないかと思います。

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