本・漫画レビュー

ルリボシカミキリの青

フェルメールにも創り出せない「青」。ルリボシカミキリの青

フェルメールの「真珠の首飾りの少女」がまいているターバンの青。このつややかな青は、フェルメールがこの絵を描いたときっから三百五十年を経た今も、ほとんど色褪せていない。なぜか。細かく砕いた宝石で描かれているからである。フェルメールはこの青色を描きだすために高価なラピスラズリを用いた。  

単行本p232より引用

著者(=福岡ハカセ)が憧れたのは、フェルメールにも創り出せない「青」。ルリボシカミキリの青だった。

『週刊文春』で連載したコラムをまとめた書籍

「こんな鮮やかさがなぜ世界に必要なのか。いや、おそらく私がすべきなのは、問いに答えることではなく、それを言祝ぐことなのかもしれない。」…と彼は言っている。

この本は著者が『週刊文春』で連載したコラムをまとめたものだ。ひととおりコラムを読み、本書の最後の方に書かれた上の言葉が印象に残った。

「ルリボシカミキリの青」の言葉の響きに

タイトル「ルリボシカミキリの青」の言葉の響きに惹かれて読んだ。私がタイトルに惹かれたのも尤もだった。なぜなら福岡ハカセは一生をかけているテーマがこの言葉に収斂されてから。

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