本・漫画レビュー

いこぼれのむし

「工場」で新潮新人賞を受賞した小山田さんの受賞第一作の小説

小山田浩子「いこぼれのむし」を読んだ。「工場」で新潮新人賞を受賞した小山田さんの受賞第一作の小説だ。
この小説には二種類の気持ち悪さがある。一つは芋虫などの視覚的なもので、もう一つは人間の感情の気持ち悪さ。特に、町井さんの場面は途中で読むのを止めようかと思えるほどに胸くそ悪い。

生理的な感覚に訴えかけられるような気持ち悪さ

読んだだけで、ここまで気分を悪くさせるこの作品は凄い。最初の1頁を読み終える前から、生理的な感覚に訴えかけられるような気持ち悪さを感じた。小説で吐き気を感じたのはバタイユと安部公房以来の感覚だ。

「文学には毒がある」…まさに毒だらけの作品

よく「文学には毒がある」と言うが、そのとおりに、毒だらけの作品だ。
しかし、毒ばかりで残るものが無いような印象がすること、文章の途中で退屈を感じてしまう点もあった。

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