
「現代アート」の様相が掴めるようになる一冊
村上隆『芸術闘争論』を読みました。
今まで、何度か芸術に関する本を読んできましたが、この本によって、やっと「現代アート」の様相が掴めた気がしています。
歴史的な文脈の中で自分の感性や現代世界への風刺を幾重にも重ねて表現する
現代アートは、ただ単に、絵が上手いだとか、斬新だとかが評価されるわけではなく、歴史的な文脈の中で自分の感性や現代世界への風刺のようなものを幾重にも重ねて表現することなのだと理解しました。
誰もが表現者になれる
その一方で、誰もが表現者になれる風潮も進んでいます。例えば、村上隆はアニメーターやAKB48も芸術になりうる、と言います。
村上隆から、日本の芸術を高めようとする強い意思を感じました。