本・漫画レビュー

どん底

ゴーリキーの代表作

ゴーリキー『どん底』を読みました。
この作品は戯曲なので、シェークスピアの四大悲劇や三大ギリシャ悲劇と同じように、

ペーペル:○○××□△?
ナターシャ:□△○○!

…という形式で語られますが、これは読みなれていないと非常に疲れます。

登場人物の呼び名が複数あるというロシア文学の特長

また、覚えにくい名前の登場人物が17人もいて、さらに「ナターシャ → ナターシェンカ」など愛称もあるので、非常に混乱します。途中から誰が誰だかわからなくてもいいんじゃないか、と開き直り、とりあえず読み通しました。

色恋沙汰と生活苦と歌と酒と博打…まさに「どん底」

色恋沙汰と生活苦と歌と酒と博打…というまさに「どん底」の話です。老人ルカーの語りと、物語の最後のほうのサーチンによる語りはなかなかおもしろくて、知的な印象さえします。しかし、そんな彼も「どん底」の貧困生活に囚われていると思うと、微かなやりきれなさを感じます。同情するわけでも、哀しいわけでもないけど、ただ少しやりきれない気持ちです。

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