映画レビュー

時計じかけのオレンジ

暴力を誘発するのも頷けてしまう

スタンリー・キューブリック監督作 『時計じかけのオレンジ』を観ました。これには本当に打ちのめされました。

この作品は、暴力を暴力で風刺した結果、暴力の誘発をもたらしたと言われていますが、暴力を誘発するのも頷けてしまいます。本作の映画的な魅力のせいで、暴力が魅力的に思えてしまいかねない…それだけの力(あるいは勢い)がこの映画にはあります。

映画の最初から暴力、暴力、暴力・・・

映画の最初から暴力が続きます。暴力シーンで印象に残るのは何といってもアレックスが『Sing in the rain』を歌い踊りながら、ジジイを蹴るシーンです。暴力を楽しむ男の姿は見ていて気持ちいいものではないはずですが、少し楽しんでみてしまう自分を発見する…という経験するかもしれません。

ただ、始終緊迫した映画なのかと言ったらそうではありません。例えば、アレックスの 「治療」が済んだ後、そのテストをするために上裸で登場する女性のシーン。あのシーンはギャグとしか思えないです。ただ、そういうところが緊張した映画の雰囲気を一度、ガス抜きするという良い仕事をしていました。

私たちは気づかないで暴力に囲まれて生きている

この映画は、放任主義と管理主義のジレンマを風刺した映画だとか何とか言われているようです。しかし、抽象的な題材「暴力」そのものに焦点を当てた映画なのではないかと思います。主人公アレックスがおこなった数々の暴力、復讐という暴力、国家という暴力。…きっと、私たちは気づかないで暴力に囲まれてい生きているのかもしれないです。

深読みPoint! カルト的人気ともいわれるほどなので解説サイトは多数

カルト的人気ともいわれるほどなので解説サイトは多数ありますが、浅すぎず、深すぎない解説を一つだけ紹介しておきます。

映画『時計じかけのオレンジ』アレックスが洗脳を解けた理由を考察

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