映画レビュー

ファインディング・ドリー

エンターテインメント性を(ある程度)放棄しても伝えたかったこと

『ファインディング・ドリー』は流石ディズニーだと言わせるクオリティーのエンターテインメントです。

しかしこの映画、もっとエンターテインメントに徹することをやろうと思えばできたはずです。しかし、本作は伝えたいことを優先しました。

深読みPoint! 実はすごく毒がある映画

「障がい者のあり方を描いた映画」などと解説しているサイトは多いですし、その通りだとも思います。
ただ、私が注目したのは本作で登場する「障がい」を持った魚たちは皆が水族館の魚であることです。

人間による魚の捕獲 (しかも保護の名のもとで行われた) によって、魚が「障がい」を持つようになってしまった…と暗に示しているというのが私の解釈です。

おそらく前作でカクレクマノミ(ニモのモデル)の乱獲があったため、批判の色をより強く作品に残したのだと思います。

参考リンクとして、下記を挙げておきます。「Naverまとめ」なので引用の引用ですが…
https://matome.naver.jp/odai/2148057803825175001

大ヒットの陰で、沖縄の海では主役の熱帯魚・カクレクマノミが「すみか」のイソギンチャクごと捕獲される例が相次いでいる。配給会社は「映画の伝えたいことは全く逆」と困惑している。

出典 映画ヒットで「ニモ」受難 カクレクマノミの乱獲急増 | 動物関連ニュース

ドリー = ナンヨウハギ(毒を持つ魚)⇒ "毒がある映画" という構造

ドリーはナンヨウハギという魚です。ナンヨウハギは尾ビレの部分に毒を持っています。
命を失う可能性があるほど強力な毒ではありませんが、触った相手に強い痛みを与えます。

毒を残したまま本作を描き切ったのも、ナンヨウハギが毒を持つ魚であることまで計算に入れたのかもしれません。

私的には、人間側よりも魚側に立って、ハチャメチャな展開にしたラストは振り切り方が気持ちいいと思いました。
『ウォーリー』の次に毒を持ったディズニー映画として、とてもオススメの作品です。

コナン

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