映画レビュー

ヒックとドラゴン

「ナードな主人公が ひと工夫して ざまぁみろ」映画

『ヒックとドラゴン』を観ました。新型コロナで引きこもっていて、子どもたちと一緒に観れる映画でも観ようと観賞しました。
どこで聞いたか忘れたましたが、良い評判を聞いたことがあったので、以前から機会があれば観たいと思っていて、その機会が来たわけです。

映画の冒頭5分で判ることは、この映画が「ナードな主人公が ひと工夫して ざまぁみろ」映画の類型だということです。
説明すると、マッチョなコミュニティーの中では浮いた存在であるナードな主人公(※) が、ひと工夫して成り上がって、今まで馬鹿にしていた奴らを見返して「ざまぁみろ」と観客がスッキリするタイプの映画のことをこう呼びます。この名前は私が今付けましたが、確かにジャンルとして存在することは、多くの方が同意してくれると思います。(すでに他の名前が付けられちゃってるかも。)

…というか、かなり多くの映画がこの型式を取っているといってもいいと思います。
例えば『キック・アス』、『スパイダーマン』、『ハリーポッター』も大きく見ると同じ型を持っていると言えます。

※【英】nerd, nurdナードとは、英語において、スポーツが苦手で社交性にかけるタイプの人のことを幅広く指す言葉。

「ストレンジャーと段々仲良くなってヤッホー映画」でもある

ストレンジャー(strenger)というのは「よそ者」を意味します。ヒックとドラゴンにとって、ドラゴンであるトゥースレスが「よそ者」です。
「よそ者」であり「異形の者」でもあるドラゴンと次第に心を通わせて、段々と仲よくなるというストーリーの流れ自体がエンターテインメントの王道パターンの一つです。よそ者は主人公が属するコミュニティーとは別の文化や能力を持っているため、仲良くなった主人公はヤッホーって叫ぶくらいの爽快な体験をすることが多いのも特徴の一つです。
例えば『E.T.』が分かりやすいです。主人公に突然与えられた能力をストレンジャーとして捉えれば『スパイダーマン』も同じ類型です。

深読みPoint! ありがちなケースと思いきや、ひと味違う

ひと味違うポイント①: ドラゴンは喋らない
ストレンジャーと仲良くなる…というのは、ありがちなケースなのですが、本作はドラゴンに対して全く言葉が通じないところが、良い味を出していると思いました。私はてっきり、ドラゴンが人間の言葉をしゃべりだすものだと思ってました。

ひと味違うポイント②: ケガは治らない
ドラゴンのトゥースレスは、尾の部分をケガしてしまい、満足に空を飛ぶことができません。
「普通」の映画では時間経過で、尾の部分が治って飛ぶことができるようになることが多いと思います。
…が、本作は違います。トゥースレスは、尾の部分をケガで欠損してしまっているのです。人間で言えば片足が無くなって、満足に歩けないのと同じ状態なわけです。子ども向けのイメージが強いアニメというジャンルで、子供騙しではない現実の痛みを描いていることも珍しいと言えます。

ドリームワークス作品のイメージが変わる

ドリームワークスの映画って、ディズニーに比べたらクオリティーが劣るよな…と私は思っていたのですが、その印象は誤りでした。
文句なしにおもしろいので、騙されたと思って見た方がいいです。できれば3D上映で観てみたかったなと思います。

韓流バナー

-映画レビュー
-, ,

Copyright© 深読みレビューサイト じんはんた , 2021 All Rights Reserved.